マッサージとは何のためにやるのでしょうか?
「気持ちいいから」「癒されるから」、というのが一般的な認識かなと思っておりますが私はあん摩マッサージ指圧師という国家資格も取得している立場から、もう少し深く掘り下げて考えてみます。
世の中に様々なマッサージがありますが、私がトレーナー業務で主に行ってきたのはスポーツマッサージと言われる主に疲労回復を目的としたものです。
なぜそれが必要かというとアスリートの日頃のトレーニング、特に合宿中や強度の高いトレーニングをした際、自分の力では回復しきれないで疲労が蓄積し、競技パフォーマンスが落ち、筋肉の柔軟性も落ち、使い過ぎによる怪我のリスクが上がるからです。
当院ではそういった自分の力で回復しきれない分を補うためのコースもご用意しておりますが、積極的には(特に最初のうちは)オススメしていません。なぜなら、その前に何よりも大事なことは「そもそも自分の回復能力が100%出せているのか」ということだからです。だからこの自然治癒力が出せるように施術をしていき、結果として症状が回復していきます。
コリ、痛み、痺れなどなんらかの不調がある方に一番足りないのはまさにコレなのです。
例えば首の骨は7個ありますが、これのどこかが本来の位置とズレてきたとします。そうすると首の骨の間から出ている神経が少し圧迫されて、それと関係のある筋肉が硬くなり、首のコリや肩コリを感じてこの時点では多くの方がまずはマッサージに行きます。
マッサージは疲労を回復させ血流も良くしますので一時的に楽になります。あと疲れたり凝ってると結構気持ちいいんですよね(笑)
しかし、コリを起こしている原因である骨のズレはマッサージでは解消できませんので、またコリだします。またマッサージに行き・・・を繰り返します。
ここで一番の問題は、この骨のズレというのは虫歯と一緒で進行性であるということです。
このズレを修正し進行を止めることこそが何よりも必要ですので、当院でお伝えしている頚椎をサポートするタオル枕やエクササイズがとても大事になります(もう一度やり方教えて!という方もご遠慮なくお申しつけください)。
まずはこの自分の回復力を最大限出せるようにするというところを目標にしていかないと、マッサージが必要な回数がどんどん増えて気付いた時には背骨がズレまくっていた・・・なんてことになりかねないので注意しましょう。