ぬけぬけ病

ぬけぬけ病という名前を聞いたことがありますか?

ランニングをしない方には馴染みのない名前だと思いますが、実は箱根駅伝や実業団で頑張るような選手達の中にはこれに悩まされて引退する人もいるくらい大きな問題になるほどの症状で、例えばランニング中に股関節周辺の筋肉や着地した際の力が入らなくなったり、脚が棒のように感じたり、膝が抜ける感じがしたりと、一言でいえば「体がコントロールできなくなった状態」を指します。

これを改善するために、多くの選手はフォーム改善や、ぬけぬけ病に効くとされている筋トレに一生懸命取り組んでいる姿をよく見るのですが、それを見るたびに大変歯痒く残念な気持ちになります。

実は、筋肉が動かないのは筋力が無いからではなくて、背骨や関節の歪みによって姿勢不良が起こり、脳からの信号がうまく筋肉に伝わっていなくて動いていないパターンや、自律神経が乱れている為に寝ても筋肉や内臓の疲労が取れてないパターンがあるのですが、そのほとんどが見過ごされたまま、長期にわたって苦しんでいる人がとても多いのです。

かつて治療家として駆け出しのころの私はそんなこともしらずなかなか治してあげることができませんでした。沢山の勉強と臨床での経験を繰り返し、体の構造と機能を回復することでこの厄介な症状が改善するという真実を知ってからはたくさんのランナーに喜んでいただく事ができるようになりました。

そしてランナーだけでなく、この「体をコントロールできていない状態」というのは、体に不調のある方々の多くに当てはまります。症状がでてないうちは気付いていない事がほとんどで、痛みが酷くなってようやく自分の体の異常がわかるのです。

本来、人間には治ろうとする力があります。

それを目覚めさせることが一番の治療、そして予防になります。

スポーツで起こる怪我や、日常生活でおこる不調も本来予防できるものがたくさんありますので、これからも皆様がやりたいことができる快適な人生を送れるようサポートいたします。